第17回日本脳循環代謝学会総会を名古屋国際会議場で開催させて頂くことになりました。今学会は前身の脳循環代謝研究会から数えますと38年目、第48回の開催となります。この間、脳循環代謝研究は長足の進歩を遂げ、PETやFunctional MRIは日常診療に完全に取り込まれています。一方、基礎研究ではゲノム研究が一段落し、蛋白の研究に戻りつつあります。このような現状を顧みますと、今後の脳循環代謝研究では臨床と基礎の密接な相互交流によるトランスレーショナル・リサーチと、臨床の新しい方法論開発に重点が置かれるべきと考えます。

 そこで今学会では主題を「基礎研究と臨床研究の融合:基礎から臨床へ・臨床から基礎へ」と銘打って構成致しました。特別講演では、人為的に血液脳関門を操作し中枢神経系疾患を臨床の場で治療しているオレゴン大学のNeuwelt教授に、血液脳関門を総説的に講演頂きます。シンポジウム1では「脳循環代謝測定:研究と臨床の最前線」と銘打って、基礎研究から臨床最先端までの融合をめざした講演を企画致しました。またシンポジウム2では「Neurogenesisと神経再生医療」と題して、近年注目されている成熟脳での神経前駆細胞の増殖を如何に再生医療に結びつけるかを議論して頂きます。

 今学会には119題という多くの応募演題を頂戴致しました。これを午後2時まで、一般口演のセッションで3会場に分かれてご討論頂きます。脳循環代謝研究会のころは白熱した討論が行われていました。是非この雰囲気を引き継いで頂き、一般口演では専門家同士の活発なご討論をお願い申し上げます。
  なお、第1日目シンポジウム終了後には会員意見交換会を企画致しました。名古屋名物を準備致しますので、学会の疲れを癒し、旧交を温めて頂ければ幸いです。それでは、名古屋で皆様とお会いでき、新しい学問の発展と交流が進みますことを祈念致しております。

平成17年10月

第17回日本脳循環代謝学会総会
会長  山 田 和 雄
名古屋市立大学 脳神経外科

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